商品コード: 250648
プリントや刺繍では不可能な、絵画のような芸術性。インド・カシミールの揺るぎない伝統文化、職人の情熱と人生、そして時が育んだ唯一無二の一枚。 特別な日も、何気ない日常も、あなたをより美しく、より豊かにしてくれるはずです。
縦:198cm 横:68cm
構成素材:カシミヤ100%(パシュミナ100%)
重量:約138g
生産国:india
色:一斤染(淡いピンク)&アースカラー&グレイ&オフブラック&ボルドー
※だいたいの目安です。
※地域や使い方、個人の感じ方によって異なります。
同じ品番でもサイズが若干異なる場合がございます。また、写真はできるだけ実物を忠実に撮影しておりますが、画面上とイメージや色味が異なる場合がございます。
お洗濯は風合いの変化や色落ちの恐れがあるので避けていただき、ドライクリーニングを推奨しています。
ニードル刺繍部の素材はシルクとなっております。
商品の端に手織りのサインが入っています。
こちらは、一点一点手作業品となります。繊細な生地にデリケートな刺しゅうを施してありますので、お取り扱いには十分ご注意ください。
天然繊維100%の為、保管の際は防虫剤をご使用ください。
最上級カシミール産カシミヤを手織りで丁寧に織り上げた生地はふわりとしてやわらかくなめらか。さらに全面に施されたシルク糸とも相まって、しっとりとした極上の肌触りを実現しています。原毛はインドカシミール州、ラダック地方に連なる標高4000m〜5350mのヒマラヤ山脈に生息するカシミヤ山羊からのみ生み出されます。
さらにこの希少な繊維をインドカシミール地方で「カニ織利」という独自の技法で織り上げていきます。
「カニ織り(Kani Weave)」はインド・カシミール地方に何世紀も前から伝わる伝統的な手織り技法です。「カニ」とはカシミール語で木製の細いスティック状のシャトルのこと。織り機に横糸を通す際に、この“カニ”を一本一本使い分け、色ごとに異なる柄を手織りで描いていくのが、この技法の最大の特徴です。
機械織りでは再現できない精密で緻密な模様は、このカニ織りならではの美しさ。まるで絵画のような柄が、糸一本一本から浮かび上がってくる。まさに「織る芸術」と呼ぶに相応しい一枚に仕上がっています。
織り師は「タリム」と呼ばれる設計図をもとに、どの色の糸をどの位置にどう織り込むかを把握します。これは一種の“暗号”のように伝承され、門外不出の職人の知識として蓄積されています。さらにこのタリムを解読し、正確に織り上げられる熟練の職人はごく僅かです。
織り職人は、タリムの指示に従い、色の切り替えの数だけ用意された「カニ(Kani)」と呼ばれる小さな木製ボビンを、経糸の下を一本一本手作業で通し、緯糸を織り込んでいきます。一般的な織りのようにシャトルを左右に通すのではなく、数ミリ進むごとにおびただしい数のカニを交換し、糸を絡ませていくのです。
そのため、カニ織は1日にわずか1センチ四方しか進まないことも珍しくありません。
この製法により、プリントでは決して表現できない色の境目がくっきりとした、まるで絵画のような美しい仕上がりが生まれます。糸が生地と一体化しているため、刺繍のように糸が引っかかったりほつれたりする心配もありません。
もちろん、肌馴染みが抜群で、敏感肌の方や巻物が苦手という方でも安心して身に着けることができます。
糸が非常に細く、生地が軽くなっています。手織にも関わらず重さはたったの138g。身に着けることで肩が凝ることもストレスを感じることもありません。
複雑なデザインのストール一枚を完成させるのに、熟練の職人が1~2人がかりで、最低でも6ヶ月、大作になれば2~3年以上の歳月を要します。まさに職人の人生と時間が凝縮された結晶です。彼らは視力を酷使し、驚異的な集中力と忍耐力で、この一枚を完成させます。
カニ織りの価値は、その非効率なまでに誠実な手仕事にあります。
インド・カシミールの揺るぎない伝統文化、職人の情熱と人生、そして時が育んだ芸術そのものを体現させた唯一無二の一枚です。特別な日も、何気ない日常も、あなたをより美しく、より豊かにしてくれるはずです。